ホルモン補充療法を受けると乳がんになるの?

更年期障害の症状をやわらげるホルモン補充療法が、心臓病などの予防に役立てないか、2002年にアメリカ国立衛生研究所が長期にわたり実験を行いました。通常、更年期の症状を緩和するため2~3年間しか行わないホルモン補充療法を、心臓病の予防のために長期間続けた結果を報告しています。

 

この報告では、更年期障害の症状緩和のため、2~3年の短期間しかホルモン剤を使用しないのであれば、乳がんのリスクは増えないと考えられると結論づけており、日本でも新聞報道され話題になりました。

 

 

ホルモン補充療法を受けると子宮がんになるの?

子宮体ガンのリスクが増えるのは、かつて行われていたエストロゲンのみの投与で、子宮内膜が異常に増殖するためでした。現在行われているホルモン補充療法では、プロゲステロンと併用するため、リスクは増えないと考えられています。

 

 

ホルモン補充療法の副作用は?

ホルモン補充療法を行うときは、乳房や子宮の定期的な検査が「ホルモン補充療法ガイドライン」により義務付けられています。併せて、副作用がないかの検査も定期的に受けることになります。定期検査が義務づけられていることにより、ホルモン補充療法がきっかけで、検査で初期のガンが発見されることもあります。

 

 

自然に反する?

ホルモン補充療法で補うホルモン量は、必要最低限度にとどめられています。若い頃の女性ホルモン量に戻すわけではなく、あくまでも女性ホルモンの急激な減少を抑え緩やかにすることで、体の適応をサポートすることが目的です。

 

 

一度始めたらやめられない?

ホルモン補充療法は、からだに合わなければいつでも止められます。止めても、始める前の更年期障害の症状に戻るわけではなく、ほとんどの場合、緩和されています。症状が重くなければそのまま止めることも可能で、補充量を徐々に減らすこともあります。

 

 

だれでもホルモン補充療法を受けられるの?

乳がん、子宮がん、動脈硬化、肝機能障害、糖尿病などの疾患がある場合、ホルモン補充療法は行わず、漢方やサプリメントなどで症状を緩和する治療法をとります。

 

 

 

2016年2月3日更新