漢方やサプリメントで更年期障害の解消

 

女性の更年期障害(ホットフラッシュ、のぼせ、頭痛、手足のほてり、多汗、動悸、耳鳴り、めまい、神経過敏、抑うつ、不安感、記憶力や集中力の現象、慢性疲労など)には、薬物療法より、伝統的な漢方療法などのほうが有効であるといわれています。

 

ホルモン補充法では、卵巣機能を補うためエストロゲンを投与したり、精神安定剤やビタミン剤を投与しますが、投与量、期間などによって、副作用などの問題点もあります。一方、漢方薬や、生薬、ハーブなどを使ったサプリメントでの治療は、副作用がみられず、治療効果が高いものもあります。

 

 

更年期障害の緩和に有効なサプリメント<マカ>

マカは、中央アンデスの標高4,000~4,500メートルの高地のみで育つ、ペルー原産のカブに似ているアブラナ科の野菜です。

 

アブラナ科の野菜には、ブロッコリー、カリフラワー、マスタードなどがありますが、それらの野菜と異なり、マカの栽培には、アンデスの強力な風、厳しい寒さ、十分な日光が必要とされています。そのような厳しい環境で育ったマカは、2,000年前から、ペルーでは滋養強壮、不妊治療の民間薬として伝統的に継承、媚薬として使用されてきた歴史を持っています。

 

1990年以降、マカへの関心が高まり、世界各国で研究がされています。2010年以降、臨床試験で科学的な効能が実証されたことにより、その後のペルーからアメリカへの輸出量が141万USドルから617万USドルに、急拡大しています。臨床試験でマカは、性機能障害、骨粗しょう症などに有効な作用を示し、記憶・学習および紫外線からの皮膚の保護にも効果があることが実証され、精子の数と運動性を高めることが示されました。

 

マカは、アダプトゲン(=トラウマ、不安、肉体疲労などのストレスへの抵抗能力を助ける働きのある天然ハーブ)としても、さまざまな疾患の予防に有効な栄養補助食品として有望で、近年特に注目を集めています。

 

マカの種類は、色によって分かれ、白、黄、赤、ピンク、黒など13種類以上あります。比較研究において、黒マカは、不安、うつ、記憶および認知などに有効な作用を示し、マカの中でも特に神経保護的効果があり、更年期の不安、抑うつ症状を緩和することが判明しています。また、黒マカは精子の生産を増加させる作用が他のマカに比べ、最も効果的という実験結果がでています。

 

一方、赤マカは前立腺肥大を抑制させました。これは、マカに含まれる成分ベンジルグルコシノレートを投与した実験結果で判明したことで、このベンジルグルコシノレートが、性機能などに影響を与えるマカの有効成分であると考えれれています。最も一般的な黄マカが、全体の約半分を占めますので、サプリメントなどを選ぶ時には、赤マカや黒マカが原材料に含まれているかを確認すると良いでしょう。

 

また、臨床試験からは、マカは直接エストロゲン、プロゲステロン、テストステロンなど性ホルモンの分泌を増やすことなく、これらの性ホルモンが影響していると思われる疾患や症状を改善、軽減したことが判明しています。

 

この実験で、メタボリックシンドロームのような脂質異常の改善、骨粗しょう症などの骨代謝の防止、不安や抑うつなどの心理的症状や更年期障害の軽減などが見られたにも関わらず、エストロゲンなどのホルモン量には影響をしていなかったという結果がでました。この臨床試験により、更年期障害のホルモン補充療法など、副作用が心配される治療法とは異なり、マカが副作用なく安心して飲用できることが明らかになったのです。

 

以上のようにマカは、免疫機能をサポートし体の機能を正常化させる無害な天然ハーブ=アダプトゲンとして、さまざまな疾患予防において、ホルモンに影響を与えることなく安全に摂取できる栄養補助食品として有望とされています。

 

科学的に不妊などの生殖機能、不安や抑うつなどの気分障害、認知症などの記憶障害、骨粗しょう症、、更年期障害などのホルモンバランスの変化、全身の代謝などの治療に有効であることが証明されながら、依然としてその背後にある有効成分が不明というところは、神秘的であり、現代でも、まさに”媚薬”といえます。

 

 

 

2015年11月12日更新