更年期障害の緩和に有効なサプリメント<イソフラボン>

 

イソフラボンは、ポリフェノールの一種で、大豆などマメ科の植物の胚に多く含まれている成分です。イソフラボンは腸内でエクオールに代謝され、女性ホルモンのエストロゲンと同様の働きをするといわれています。

 

大豆の原産地は諸説ありますが、中国東北部からロシアのアムール流域にかけての地域とされています。中国では紀元前3000年頃から栽培され、朝鮮半島を経て、日本には約2,000年前、弥生時代に伝来したとされています。『古事記』に五穀のひとつとして記述があり、古くから食べられてきましたが、広く栽培が始まったのは約1,000年前の鎌倉時代といわれています。

 

鎌倉時代は、仏教が広く普及した時代で、肉食が禁止されていたため、たんぱく源として大豆を食べ、味噌や納豆などの加工食品も普及していきました。このように、大豆の栽培の広がりとともに加工技術が発達し、さまざまな大豆加工品が作られ、現在に至っています。欧米には18世紀以降、比較的最近伝わりました。

 

大豆は、味噌、しょうゆ、豆腐、納豆、豆乳、きな粉、ゆば、大豆油などの原料であり、煮豆、枝豆、味噌汁などで、毎日のように食べられており、日本ではなくてはならないなじみ深い食品になっています。

 

大豆に含まれるイソフラボンは、エストロゲンと同様の働きをし、更年期障害の治療に有効であるといわれてきました。しかし、日本人の2人に1人は、イソフラボンを摂取しても意味がないという事実が明らかになったのです。イソフラボンは、体内で代謝されエクオールという成分に変わらないと、エストロゲン様の働きをしないからです。

 

腸内環境はひとそれぞれで、イソフラボンからエクオールに代謝されない場合、イソフラボンそのものではエストロゲンと同様の働きはなく、そのまま体外に排出されてしまいます。普段の食事で大豆加工品を多く取る日本人は、欧米人より多くの人がイソフラボンからえくおーるに代謝出来る腸内細菌をもっていますが、その日本人でも約半数は代謝することができません。特に若い女性は、食事の西洋化により、欧米並みの2~3割しか代謝できないという報告もあります。

 

しかし、腸内環境は遺伝的なものではなく、食習慣により変化します。エクオールを腸内で産生できる人が、日本人のほうが欧米人より多いのは、日ごろの食生活で多くの大豆加工品を食べているからで、今、エクオールを生産できない人も、食事やサプリメントで多くのイソフラボンを取れることにより、産生できるように変わるのです。

 

イソフラボンは、糖と一体化している(配糖体)グリコシド型と、糖が分離したアグリコン型の二種類があります。イソフラボンは、糖を切り離さないと腸内で吸収されず、配糖体のグリコシド型イソフラボンより、アグリコン型イソフラボンのほうが効率よく吸収されることが分かっています。アグリコン型イソフラボンを発酵させた発酵イソフラボンは、さらに吸収率が高くなっています。

 

臨床試験で発酵イソフラボンは、抗老化ホルモンの産生促進をすることが分かっており、更年期障害を持つ女性のホルモン補充療法の代替治療法として研究されています。抗老化ホルモン(DHEA-S)とは、主に副腎皮質で作られる、男性ホルモンや女性ホルモンの前躯体で、ヒトの老化の代表的な指標となっており、別名アンチエイジングホルモンと呼ばれています。

 

また、発酵イソフラボンには、抗酸化作用があり、中高年女性の酸化ストレスにも有効であるという結果がでています。コラーゲン産生促進作用、ヒアルロン酸産生促進作用も確認され、、血流改善、骨量増加、体脂肪率減少にも有効であります。また、抗ストレス作用もあり、うつの改善にも効果があります。さらには受精卵の着床率をあげるサイトカインの産生を促す効果も確認されています。このように発酵イソフラボンにはさまざまな有益作用があり、健康も美容もサポートする、まさに女性のための有効成分であるといえます。

 

臨床試験により確認された発酵イソフラボンのこれらの作用は、エストロゲンがもたらす作用と同様であり、エストロゲンが急激に減少する更年期に摂取すると、エストロゲン欠乏による更年期障害の諸症状を軽減、改善し、更年期障害の治療薬の代わりの役割を果たします。

 

 

 

2015年12月5日更新