ホルモン補充療法の主な効果は次の二つがあります。

・ほとんどの更年期障害の諸症状を改善・軽減する

・骨粗しょう症、動脈硬化症、高脂血症などの生活習慣病を予防する

 

 

効果

更年期症状の改善、泌尿・生殖器萎縮症状、骨粗しょう症・動脈硬化の予防、うつ症状・記憶力の改善、認知症の予防

 

副作用

乳がん、血栓・塞栓賞、脳卒中、肝機能障害、月経前症候群、子宮筋腫、乳腺症

 

 

更年期障害の諸症状のなかでも、特にのぼせやほてり、発汗などの症状に対して著しい効果があり、ホルモン補充療法を始めてから1~2週間で症状が緩和されるなど、短期間で効果があらわえるケースが多くみられます。いらいらや不安、不眠などの症状も、1ヶ月くらいで軽減され、数ヶ月でほとんどの人の症状が改善されます。

 

ホルモン補充療法は、閉経後の女性か、閉経前でも症状が重い人、特に更年期障害が強くてつらいため、仕事や家事など、日常生活に支障がある人に適しています。40代前半の女性でも、エストロゲン分泌が低下し、卵胞刺激ホルモンの分泌が上昇している人にも有効です。また、エストロゲンを補充することで、皮膚や髪質を改善する、肌のはりやつやを保ち若々しさを保つという美容効果もあるといわれています。

 

主要なリスクとしては、乳がん、虚血性心臓病、脳卒中、血栓・塞栓症、肝機能障害などにかかる危険性が高まるという副作用があります。特に乳がんは、5年以上使うなど、長期間使用することで、発症率が高まるという報告があります。

 

以前はエストロゲン剤を単独投与していたため、長期間継続して治療を受けた女性に、子宮体ガンの発症が多くみられました。エストロゲンには、子宮内膜を増殖させる働きがあるため、子宮体ガンを誘発していたと考えられます。その後の研究により、エストロゲンとプロゲステロンを併用することで、ほぼ完全に予防できることがわかり、現在は二種類のホルモン剤を併用することが一般的になっています。

 

 

 

2016年1月20日更新