閉経の時期と閉経の基準

閉経とは、更年期にある女性が、1年以上月経が停止した状態をいいます。閉経年齢の平均は50歳で、女性の約8割が45~55歳までに閉経を迎えます。40歳以前に閉経を迎える女性は、早期閉経といって病的なものと考えられています。早期閉経を迎えた女性は、長く女性ホルモンの欠乏状態が続き、骨粗しょう症や脂質異常、動脈硬化症などの発症リスクが高まるため、ホルモン補充療法の対象となります。

 

多くの女性は、閉経が近づくと月経が乱れ、月経周期が短くなり、散発的になったあと、ついには停止します。医学的には、月経が止まって半年くらいで連続性無月経といい、月経がなくなって1年が経過すると、閉経と診断します。

 

 

更年期の定義

更年期は、閉経の前後5年間の計10年間のことをいいます。それ以前を性成熟期、それ以降を老年期と定義しています。性成熟期から老年期へ移行する期間が更年期となります。閉経の年齢は個人差がありかなりの幅がありますので、40歳で閉経を迎えた女性の更年期は35~45歳、55歳で閉経を迎えた女性は50~60歳となります。

 

更年期はすべての女性におこりますが、更年期障害はすべての女性におこるわけではありません。

 

 

更年期障害の症状

更年期障害の諸症状は、多種多様です。

 

  • 血管運動神経症状

ほてり(ホットフラッシュ)、のぼせ、発汗、手足の冷えなど

 

  • 精神神経症状

頭痛、抑うつ、不安感、イライラ感、めまい、無気力、記憶力低下、神経質、孤独感、不眠、興奮など

 

  • 運動器官系症状

肩こり、背部痛、腰痛、関節痛、筋肉痛など

 

  • 知覚系症状

しびれ、知覚過敏、知覚鈍麻、視力低下

 

  • 消化器症状

悪心(はきけ、嘔吐、むかつき)、便秘、腹痛、腹部膨満感、食欲不振、下腹部通など

 

  • 泌尿器生殖系症状

排尿通、頻尿、尿失禁、膣乾燥感、性交痛、不感症、冷感症など

 

その他、疲労感、胸部圧迫感、耳鳴り、立ちくらみなどがあります。

 

更年期障害でもっとも典型的な症状は血管運動神経症状で、ほてり(ホットフラッシュ)と発汗があります。これらは、エストロゲンの欠乏が原因で、エストロゲンの投与により、劇的に症状が改善されます。ほかに、気分の不安定感、イライラ感、興奮しやすい、肩こり、背部痛、手足のしびれ、関節痛、抑うつが更年期障害の症状として、更年期の女性に多くみられます。

 

 

 

2015年10月30日更新